なんでアメリカの俳優同士では早口・モゴモゴで通じてるの?

なんでアメリカの俳優同士では早口・モゴモゴで通じてるの?

英会話教室では「口をはっきり動かして話すように!」とよく言われます。 確かにハッキリ話すべきなのですが、映画などを観るとアメリカ人の俳優同士では、モゴモゴとモノトーンに、しかも早口で小さな声で話しており、しかもそれで通じているから不思議です。 なぜでしょうか?

英語圏の人間が理解し合える2つの理由
結論から言うと、「発音」と「単語」です。

ここでいう「発音」とは、単語の発音というより、「文字の発音」。 つまり "hour" をどう発音するか、というより hour の "o" をどう発音するか、です。 それを考えたとき、hour を構成する文字 "h"  "o" "ur(これは1セット)" のそれぞれの発音、それぞれの重要性を知る必要がでてきます。 つまり、「文字の価値」を知る必要がでてきます。 「文字の価値」を知ることにより、相手に理解してもらう発音で話すことができるのです。

また、ここでいう「単語」とは、「単語を暗記」するなどではなく、「どの単語が重要か」を考えるというもの。 つまり I want to eat sandwiches. なら "I" "want" "to" "eat" "sandwiches" のどの単語が重要かを考え、その単語を強調させることで相手に理解させる、というものです。 つまり「単語の価値」を知ることで、相手に的確に物事を伝えることができるようになるのです。

ここまで読んでも何の話か解り難いでしょうから、早速もっと解り易い話に移りましょう! このページは当HPの学習用ページの中では最も重要なページになると思います。 いらっしゃぁぁい!

文字の価値
日本語も同じ
考えてみると、日本語でも同じです。 外国人が日本語を話すときに、何を言っているのか解らないときがあっても、日本人同士なら多少の訛りがあっても大体通じます。 それはなぜか? それは日本人同士なら判る音があるから。 「ココさえ押さえれば理解してもらえる」という音があるからです。

英語「押さえるべき音」って何
では、英語の「ココさえ押さえれば理解してもらえる」という音とは何でしょうか? 実は既に特設ページを作っておきました。 それはココです。 「発音の法則」です。

「では『発音の法則』を見て下さい。さいなら…」というのはあまりに不親切なので、以下に必要箇所だけを抜き出して、まとめを作っておきました。

発音の法則
「aの発音」…2通り
「えい」
 …例:made, hate, lake, cake, take, ratio
「口を横に開く」発音a
 …例:mad, hat, animal, camera, master, angel

「uの発音」…2通り
「う」
 …例:human, cute, tune
「口を少しだけ開け、喉に圧力をかける」発音u
 …例:mud, but, understand, run, hunt, gum

「oの発音」…2通り
「おう」
 …例:oh, go, home, choke
「口をたてなが三角形にする発音」発音al,au,o,aw
 …例:on, dog, off, monk, long, not

「口先を尖らせる発音」発音r,w
 …we, Wednesday, world, work
 u…use, United States, unique
 q…question, quiet, queen
 r…rabbit, red, rate, carrot
writeとriteは同じ、つまりwがあってもなくても同じように発音する。 Rには、Wの発音の要素(つまり口を尖らせる)があるということです。 だからRで始まる言葉は、必ず口先を尖らせて発音するのです。
LとRを克服せよ!
逆に口先を尖らせずに発音するとLに聞こえる。 つまり「ら・り・る・れ・ろ」を
 口を尖らせて言うと…R
 普通に言うと…L
これを認識できれば、自分が言えるだけでなく、相手がLで言ってるのかRで言ってるのか識別できる。アジア人の天敵LとRの区別はこうして克服できる!

「口たてなが三角形にする発音al,au,o,aw
au・・・because, taught, Australia, caught
al・・・ball, call, always, also
o・・・on, come, gone, long, not
aw・・・saw, raw, jaw
基本的にau, al, o, awの発音はほぼ同一
(鏡を見ても「たてなが三角形」にはなっていないので悪しからず! 自分の中で「たてなが三角形」になっている、と感じれば良いでしょう。」

「r音発音方法の総まとめ」
「舌を巻くr音」
 ar・・・car, heart, chart, park あ+発音or,ar
 or・・・pork, world, port, fork お+発音or,ar
「口を小さく開け、喉に圧力をかけるr音」
 ir・・・bird, third, girl
 er・・・player, heater, skier
 ur・・・surfing, turf, urgent
 少し長めに言うと上手く発音できる。
「口先を尖らせるr音」
R・・・rabbit, red, rate, carrot発音r,w
rが単語の頭に来たり、いわゆる「らりるれろ」に聞こえるrは口を尖らせて発音します。舌を巻くrとはorかarだけで、他のrは口を尖らせたり、口を小さく開けたり、だということが判りますね。

「Thの発音」
Dで発音
…the, these, them, those
「ザジズゼゾ」で発音するのではなく、D(ダディドゥデド)で発音。
舌を噛む
…three, both, north, south, Samantha, Thailand
どうしても難しい時は、舌を噛まずにそのままtで読むと発音し易い

文字の価値
以上、挙げた発音の法則というもの。 ではどんなことに気付きましたか?

その通り! 母音( a, e, i, o, u )R音、W音が多いですね。

英語を理解し、また理解させるのに一番の鍵になるものは 母音( a, e, i, o, u )R音、W音であり、その他の子音になどに比べれば、比較にならないくらい重要なものです。

EXAMPLE:
早口で話しているときに、実際どう通じているのか? 例えば:
I'm going back home.

なら、

I'm  gおうn  b発音a  おうm.

と言えば通じてます。 ckやhなどの子音より母音のほうがはるかに重要であることが判ります。 もちろん、きちんとI'm going back home.というに越したことはないのですが、アメリカ人同士で話し、理解し合うにはこういったツボがあり、このツボが発音の法則なのです。 その他にも、

I don't have money.
I  発音al,au,o,awn  発音a  m発音al,au,o,awnni.

What would you do if you were the last man on earth?
発音r,w発音al,au,o,aw  発音r,w  you do if you  w  d'  l発音as  m発音a  発音al,au,o,aw  th?

これらの例でも判るように、don't d は発音されないことも多いし、v など多くの英会話教室でことさら強調されがちな発音でも、会話の中ではあまり発音されないことも多い。 このように、それぞれの文字にはそれぞれの価値があり、中でも母音( a, e, i, o, u )R音、W音が重要なのです。

ただ、非英語圏の人がモゴモゴと話していても通じ難いのは確かです。 学習している身である限りは、できるだけハッキリと口を動かして話すように心掛けてください。 その上で、どの文字が、どの発音が「相手に通じさせるための鍵になるのか」を意識しながら話すようにしましょう。 そうすれば、そのうちスピードを上げて話すようになっても、相手に明確に伝えられるようになれるし、またテレビなどを観ても、一言一句聞き取れるようになるはずです。


単語の価値
もう一つ、意思疎通に必要な要素として、単語自体の価値の重視があります。 つまりどの単語が重要か、というものです。 そしてその重要な単語を強く言うことによって相手に通じさせることができるのです。

重要な単語は主に2種類挙げられます。

一つが実際面で見て重要な「キーワード」。 もう一つが文法的に見て重要な「主語+述語」です。

「キーワード」
例えば、

What do you eat for lunch?

という文。 この文で絶対に必要となる単語は何ですか? ・・・・・・

そう、それは、What, eat そしてlunch。 これらが無くては意味が通じませんね。 これらの単語を強く言えば、とても通じ易くなります。

What do you eat for lunch?

英語だからといって、下手に抑揚をつけたりしても、場合によっては奇異に聞こえる時もあります。 重要な単語を強く言う習慣をつけましょう。

「主語+述語」
英語という言語では、「主語+述語」とは人間で言えば「頭部+胴体」のようなもの。 これがなくては人間として存続できないのと同様、「主語+述語」がなくては英語として成り立ちません。

また、前置詞(for, atなど)とか冠詞(a, theなど)、あと時制(過去形、現在形など)とか複数形単数形(sが付く付かない)等の要素は、人間の体でいえば「手」「足」「衣類」「体毛」のようなもの。 なくても人間として存続できます。

もちろん、英語圏の人間同士では「主語」または「述語」を省いた話し方をする時もありますが、それは彼らがその気になれば「『主語+述語』に基いて話すことができる」という前提があってのこと。 日本人がその気になれば日本語をキチンと話せることを知っていて、その上で日本人同士で滅茶苦茶な言葉遊びをしたりするのと同じです。 英語学習者が同じような話し方をしていても、英語圏の人間のレベルに近づくことはできません。

「主語+述語」は文法上不可欠なものですが、必ずしも強く言う必要はありません。 しかし、「キーワード」でも挙げたように、What do you want to eat? の eatは「キーワード」かつ「述語」。 つまり「述語」は「キーワード」になり易いものなので、「その述語がその文にとっての何なのか?」「その述語無しでは意味不明になってしまうくらい重要なものか」を認識して話して下さい。

Good luck!
Goo  l!

2008年02月06日
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