2015年03月15日

【発音の法則】


   


発音の法則

皆さんが英語を発音する時、どのように発音していますか? 例えば、lastとlust、work と walk、farther と further などなど・・・  日本人のみならず、英語圏以外の国民にとっては非常に難しい発音です。 多くの人達はその時の「運」に任せて「通じたらラッキー!」と適当に発音してる人も多いように思えます。

日本語なら母音が5つで、例えば、『あ』の列に「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」とあります。 基本的にこれ以外の発音はありません。(場合によっては「は」を「わ」と発音することもありますが。) こういった具合に、日本語の発音は明瞭で、そのまま読んだら、まず間違えることはありません。 外国人が「日本語は発音だけは簡単だ。」というのも頷けます。 (日本語のように母音が5つで、発音が簡単な言語は他にもあります。例えばスペイン語、イタリア語、インドネシア語などです。 その他にも世界の多くの言語は簡素な発音を基にしてます。)

非英語圏の人達は英語の発音をマスターするために、いろんな工夫をします。 Rを全て「巻き舌」で発音したり、Lは全て「前歯の後ろ」に舌先をつける。 Thは全て舌を噛む、と習ったはずなのに、なぜかTheは「ザ」、Theyは「ゼイ」。 Workを「ワーク」、Walkを「ウォーク」。 以上挙げたものは全てちょっと間違ってますね!

あと、もっと頑張る人にとっては「発音記号」を丸覚えしよう、という努力もあります。 しかし、言語学者でもない限り「発音記号」など覚える必要はありません。 仮に発音記号を覚えたとしても、それを見ながら何万もの単語を一つ一つ見ていっては、延々と時間が掛かります。 余り役に立ちません。

英語には日本語のような決まった発音の規則がない、と思っている人も多いでしょう。 しかし実はあるのです。 (もちろん、ほぼ全て規則通りに発音するわけでもなく、次に挙げていく発音の法則は大体70%〜80%位と考えてください。)

次の発音の法則を習得すれば、今までのアテズッポの発音から、もっと自信を持った発音、そして自信を持った会話に変わっていくことは間違いありません。 では、実際の英語の「発音の法則」を見ていきましょう。

「aの発音」

基本的にaのつく部分は2通りの発音があります:

・一つは「えい」という発音。
 例:made, hate, lake, cake, take, ratio


・もう一つが「口を横に開く」というやり方。
 例:mad, hat, animal, camera, master, angel

発音a


どういう時に「えい」と発音するか、どういう時に「口を横に開く」かは、以下の通りです。

・「えい」・・・aの2つ後の文字が母音の時。
・「口を横に開く」・・・aの2つ後の文字が無い時か子音の時。

以上のような細かなルールがありますが、慣れてくれば自然に身に付いてきます。
Aの発音って、特殊? 



「uの発音」

基本的にuのつく部分は2通りの発音があります:

・一つは「う」という発音。
 例:human, cute, tune

・もう一つが「口を少しだけ開け、喉に圧力をかける」というやり方。

 例:mud, but, understand, run, understand, hunt, gum


発音u
喉に圧力をかける

どういう時に「う」と発音するか、どういう時に「口を少しだけ開け、喉に圧力をかける」かは、以下の通りです。

 ・「う」・・・uの2つ後の文字が母音の時。
 ・「口を少しだけ開け、喉に圧力をかける」・・・uの2つ後の文字が無い時か子音の時。
以上のような細かなルールがありますが、慣れてくれば自然に身に付いてきます。


「oの発音」

oにもauと同じように、2通りの発音と同じルールが当てはまります:

・一つは「お・う」という発音。

例:oh, go, home, choke

・もう一つは「口をたてなが三角形にする発音」

例:on, dog, off, monk, long, not

発音al,au,o,aw


U,Oの発音方法(Youtubeビデオ)  


「口先を尖らせる発音」

    ・・・we, Wednesday, world, work
    u・・・use, United States, unique
    q・・・question, quiet, queen
    r・・・rabbit, red, rate, carrot

発音r,w

これらは図にある通り、口先を尖らせて発音します。 恥ずかしがらずにやってみましょう! 特にwとrは頻繁に出てきます。 このwとrの関係を知ることで、意外な収穫があります。 それを今から見てみましょう。

writeとrite、どう発音が違いますか? 違いは無く、同じ発音ですね。 この他にもrapとwrap、wringとring、など、wがあってもなくても同じように発音する単語があります。 つまり、こういうことです。

Rには、Wの発音の要素(つまり口を尖らせる発音)があるということです。 だからRで始まる言葉は、必ず口先を尖らせて発音するのです。


LとRを克服せよ!
逆に口先を尖らせずに発音するとどう聞こえるか? Lに聞こえます。 つまりこういうことです:
「ら・り・る・れ・ろ」を
   口を尖らせて言うと・・・R
   普通に言うと・・・L
これを認識できれば、自分が言えるだけでなく、相手がLで言ってるのかRで言ってるのか識別できます。 日本人のみならず、アジア人の天敵LとRの区別はこうして克服できるのです。

WやRの発音  
 

LとRってどう区別する?(Youtubeビデオ)   


「口たてなが三角形にする発音」NEW!


  au・・・because, taught, Australia, caught
  al・・・ball, call, always, also
  o・・・on, come, gone, long, not
  aw・・・saw, raw, jaw

発音al,au,o,aw

基本的に単語のau, al, o, awの部分の発音はほぼ同一です。 そしてこれらは口を「たてなが三角形」を作るようにして、発音します。 
(鏡を見ても「たてなが三角形」にはなっていないので悪しからず! 自分の中で「たてなが三角形」になっている、と感じれば良いでしょう。」

AL,AU,AWはどう発音するの?(Youtubeビデオ)



「r音発音方法追加総まとめ」NEW!

「舌を巻くr音」

    ar・・・car, heart, chart, park あ+発音or,ar

    or・・・pork, world, port, fork お+発音or,ar
  
「口を小さく開けるr音」

    ir・・・bird, third, girl
    er・・・player, heater, skier
    ur・・・surfing, turf, urgent

  発音u
  喉に圧力をかける

    少し長めに言うと上手い具合に発音できると思います。


「口先を尖らせるr音」
    R・・・rabbit, red, rate, carrot発音r,w
    r が単語の頭に来たり、いわゆる「らりるれろ」に聞こえるrは口を尖らせて発音します。
上図のとおり、舌を巻くrとはorかarだけで、他のrは口を尖らせたり、口を小さく開けたり、だということが判りますね。 
ar, or, ir, er, urの発音  



「Thの発音の不思議」


なんでthreeのthは舌を噛むのに、theは「ザ」っていうの?


基本的にthは舌を噛むように教える学校が殆どのようです。 なのに、theとかtheseになるとなぜか舌を噛まずに「ザ」とか「ズィーズ」と発音させます。

“Open the door!”

確かにこの場合、theを舌を噛んで発音すると変に聞こえますね。 「ザ」とか「ズィーズ」という発音自体にも問題があるのですが、ともあれ「theは濁音、threeは舌を噛む」といったところからもthの発音には2種類あるようです。

■Dで発音するth
the, these, them, thoseなどがこれにあたります。 「ザジズゼゾ」で発音するのではなく、D(ダディドゥデド)で発音してください。 例えば:
the=d'
these=ディーズ
them=デム
those=ドウズ
mother=マダー
となります。 一度テレビやラジオなどの英語放送で確認してみるのも良いでしょう。 D音に聞こえるはずです。

■舌を噛むth

three, both, north, south, Samanthaなどがこれに当たります。 確かにこれらのthは舌を噛んで発音するのが理想的ですが、文によっては舌を噛んでられないthもあります。

I like both Sake and wine.

この文のthをイチイチ舌を噛んで発音していると、Sake and wineと続き難くなりますね。 つまり発音が難しければ、舌を噛まずに、そのままtで読むと発音し易いでしょう。 実際、Thailandなど、舌を全く噛まなくても、充分にしっかり通じるthもあるので、困った時にはtで発音すると、割りと綺麗なthに聞こえます。

THってやっぱり舌をかむの?(Youtubeビデオ)


*そもそも何故日本人はtheをザと発音するのか?


theseのtheは「ズィー」にはちっとも聞こえない… なのに、なぜ日本人はそれでも「ズィー」と発音するのでしょうか?

明治時代に日本で英語教育が始まった頃、日本語自体に「ディ」や「ドゥ」の発音が存在していませんでした。 日本人教員ですら「ディ」や「ドゥ」が発音できなかったのです。

よって日本人講師が日本人に教えやすいようにtheやtheseなどの濁音系のthを「ザジズゼゾ」で読ませてしまおう!と決まってしまったようです。 今でも80歳以上くらいの年配の方になると、「ドゥ」を「ズ」や「ジュ」と発音したりする人が多いのはそのためです。

当時は「標準語」自体が日本国内に普及しておらず、「外国語の発音ごとき」に構ってる暇はなかった、と私は聞いたことがあります。 テレビなどで標準語がある程度普及している現在、この位の発音は教えるべきだと私個人は考えます。

外国語教育は明治時代からあまり進化していない、といわれます。 theは百年前も今も「ザ」。 単語丸暗記。 文法偏重。 これらは全て明治時代のままのようです。 日本人講師に知識が足りないのなら、その分を勉強させて、知識が十分備わった人間を学校で採用すれば良い、と私は思うのですが… 大学4年行けば割りと簡単に取れる教員免許で、知識不十分な講師が採用される… そんな講師を見て、生徒達は「この程度の知識で先生になれるのなら、自分だってなれる!」と考え、そんな生徒が先生を目指す… 悪循環に見えてなりません。

*なぜthの発音には2種類あるのか?


Theは「ダ」と発音し、threeは舌を噛む。 なぜこのようなことがおきたのでしょうか?

様々な学説があるなかの一つとして、以下のようなものがあります。

brother(D音…ブラダー)→bruder(ドイツ語)
three(舌を噛む)→tres(スペイン語(ラテン語))

つまりthの「D音系はドイツ語由来」、thで「舌を噛むものはラテン語由来」、というものです。 英語はイギリス固有の言語ではなく、ラテン語や北ドイツ語、古フランス語などが混ざってできた言語なので、この説は有力に見えます。

しかし、別の学説ではそうではない、「ラテン語由来でもD音はある」というものもあります。 確かにbreathは舌を噛むのに、breatheはD音です。

また、別の学説では「元々はラテン語系のthは舌を噛み、ドイツ語系はD音だったが、年月が経つにつれ、イギリス人がテキトーに発音するようになってしまった!」というものもあります。

英語は様々な言語が混ぜ合わさってできた、混沌とした言語です。 そしてエリザベス女王1世の時代、イギリスが独立国として急速に発展していく中、英語の発音から文法まで大きく変化しました。 これは明治維新の日本語と同じです。 また、中国では秦の始皇帝の時代、文字の統一を試みました。 国が急速に発達するとき、時のリーダー達は言語の画一化に励む傾向にあるようです。
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thの発音(D音と舌を噛む音)の由来において、定かなことは言えません。 しかし、混沌とした当時の状況から考慮すると、3番目の学説「元々はラテン語系のthは舌を噛み、ドイツ語系はD音だったが、年月が経つにつれ、イギリス人がテキトーに発音するようになってしまった!」が一番適切なのではないか、とも思えます。
posted by 英会話のスプラウト--Official Website at 05:42| ●Major Pages | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする